ようへいの日々精進XP

よかろうもん

口腔顔面痛とか非定型顔面痛, 非歯原性疼痛について調べた

はじめに

奥さんが 5 月末に某社を退職してからずっと歯痛に悩まされていて, 歯医者に行っても良くならずにいる. 痛いのは奥さんなので, どうしても, その痛みについて分かってあげることが出来ず, 今夜もたっぷりと嫌味を言われて辛かった. 嫌味を言われてすごく辛いし, 申し訳ない気持ちになったけど, まずは, 奥さんの痛みの状態を知ろうという思いになったので色々と調べたのでメモっておく.

ちなみに, 現状は, 心因性による痛みなのではないかというところまでは想像出来ていて, 5 月末の某社退職のゴタゴタが最も強いストレスになっているのでは考えている. そのストレスとなった某社とその間に入っていた某社には非常に憤りを感じていて, この腹立たしさのぶつけどころの一つがこの記事かもしれない.

ということで, インターネット上には病気に関して, 不確かな情報が溢れていて, この記事自体もその不確かな情報を垂れ流すだけのものになってしまうかもしれないが, 出来るだけそのようなことがないように学術論文や大学の医学部サイトに掲載されている情報を中心に整理したいと思う.

口腔顔面痛, 非定型顔面痛, 非歯原性疼痛...とは

  • 口腔顔面痛とは歯を起因としていない歯の痛み (なんか言い方が変だけど, 虫歯とか歯肉炎以外の原因による痛み)
  • 1990 年代から歯科医学界で研究がなされている分野, 歯原性疼痛と非歯原性疼痛に分類される
  • 歯原性疼痛は歯・歯周囲組織に起因する, 対して非歯原性疼痛は歯・歯周囲組織以外が起因となる
  • 非歯原性疼痛, 非定型顔面痛, 非定型歯痛等と呼び方がいくつかあるが, おそらく同じことを言っているんだと思う
  • 非歯原性疼痛にも発生原因はいくつかある (筋・筋膜性, 神経障害性, 神経血管性, 上顎同性, 心臓性, 精神疾患または心理社会的要因, 突発性, その他)
  • 症状としては, 鈍痛が続き (疼痛), 部位は移動することがあり, 歯のない歯茎の部分や上下顎, さらには顔面にまで拡大することがある
  • 患者は女性に多く, 40 歳〜に多くみられる (奥さんも 40 歳台)
  • 歯科治療後に発症することが多く, 痛み止めは効きにくく, 歯の治療を行っても回復が見られない

治療法

治療法については, 症状に応じて千差万別だと思うが, 歯が痛いということだけに目が行きがちで, うっかりその歯や神経を抜いたりすると, 更に非定型歯痛を引き起こしてしまい悪循環となるということは理解した. ちなみに, 治療のガイドラインにも非歯原性疼痛には抜歯や抜髄での治療は無効と書かれている.

メモ

  • 歯科ではどうにもならずに, 耳鼻咽喉科を受診するも異常無しとして片付けられてしまっている
  • 歯痛と抗うつ剤が結びつきにくいので, 患者自身も抗うつ剤の投与を敬遠しがちである
  • 同じ抗うつ剤を処方されても, 処方された時の状況によって改善が見られる場合とそうでない場合がある (医師に「これは効きます」と明言されて処方されると効くってことなのかw)

福岡だとどこの病院で診てくれそうか

  • その辺の街の歯医者さんではダメだと思う (現に奥さんも博多の歯医者さんで神経抜かれたけど, 今に至っている)
  • 九州大学病院には口腔顔面痛外来がある
  • 鹿児島大学病院には口腔顎顔面外科がある

ただの素人がこんなことを言うのは大変失礼だとは思うが, この論文の考察にも書かれている通り,

患者の性格や深層心理 などに原因を求め「痛みがあっても付き合ってい く」 という姿勢では患者の信頼を得ることは難しい. 必 要なのは痛みにまつわる患者の思いや気持 ちなどを汲んで的確に 「情動体験」 を把握 した上で, 薬物療法で 「不快な感覚」 を軽減していくことではないかと思われた

歯科医師も 「歯」の痛みだけにクローズアップするのではなく, 患者の心に寄り添うべきではないかと思った.

参考