要件
- Debian squeeze に設定した KVM 上に同じ Debian squeeze な環境を構築してインストールしてベンチマークをとってみる
- KVM を設定する物理ホストは前の記事で利用した ThinkPad X100e
- 以下のように仮想サーバーを管理はリモートマシンの virt-manager から行う
幾つかおさらい
環境
作成する(予定)のゲスト環境
- 1vCPU
- 512MB メモリ
- Debian 6.0.7(squeeze)
準備手順
物理ホスト
おまじない
aptitude update aptitude sudo
CPU が仮想化支援機能に対応しているか、カーネルモジュールの確認
仮想化支援機能に対応しているか?(AMD の CPU の場合、flags に svm があればオッケー)
grep --color svm /proc/cpuinfo
どうやら、対応しているようですな。
カーネルモジュールがロードされているか?
lsmod | grep kvm
kvm_amd 31878 0 kvm 215455 1 kvm_amd
どうやら、ロードされているようですな...CPU が仮想化支援機能に対応していても BIOS でその機能が有効になっていない場合にはカーネルモジュールは kvm のみロードされた状態となり、ハイパーバイザーは QEMU しか利用することが出来ない。
KVM 環境のインストール
aptitude install kvm libvert-bin bridge-utils virt-manager
root 以外のユーザーで KVM を弄る為のおまじない
adduser ${user} libvirt
インストールに利用するインストールイメージの用意
cd /var/lib/libvirt/images wget http://cdimage.debian.org/debian-cd/6.0.7/amd64/iso-cd/debian-6.0.7-amd64-netinst.iso
ブリッジインターフェースの設定
/etc/network/interface を修正
auto lo iface lo inet loopback auto br0 ←追記 allow-hotplug eth0 #iface eth0 inet dhcp ←コメントアウト iface br0 inet dhcp bridge_ports eth0 ←追記
管理する為のリモートマシン
virt-manager のインストール
sudo apt-get install virt-manager
仮想環境構築手順
管理用マシンからの接続
- [システム]→[仮想マシンマネージャー]を選択して[仮想マシンマネージャー]を起動
- [接続を追加]を選択
- [ハイパーバイザー]は[QEMU/KVM]を選択
- [リモートホストに接続]にチェック
- [メソッド]は[SSH]を選択
- [ユーザー名]には物理ホストに ssh でログインするユーザー名
- [ホスト名]には物理ホストの IP アドレスを設定し[接続]をクリック
仮想マシンの作成
[新しい仮想マシンの作成]をクリックして開始する。
[名前]と[ローカルのインストールメディア]をチェックして[進む]をクリック
[ISO イメージを使用]にチェックをして[参照]をクリック
あらかじめ wget にて取得しておいた iso を指定し、[ボリュームを選択]をクリック
仮想マシンの OS の種類とバージョンを指定して[進む]をクリック
[この仮想マシンにストレージデバイスを割り当てます。]にチェックし、適宜、容量を割り当てる
- [今すぐディスク全体を割り当てる]にもチェック
- [進む]をクリック
[詳細オプション]にて
- [共有デバイス名を指定]を選択
- [ブリッジ名]に br0 を入力
- [固定 MAC アドレスを指定]をチェック
[完了] をクリックすると仮想マシンが起動し、馴染みのインストーラーでインストールを開始する