ようへいの日々精進XP

よかろうもん

もっと早くに出会いたかった一冊、「IT インフラ監視[実践]入門」を読んだ。

ども、インフラ監視について 1 bit も語れないかっぱです。

ご恵贈いただきました

f:id:inokara:20160117010710p:plain

著者の @koemu さんよりご恵贈頂きました。有難うございました!

書籍の詳細については実際に書店等で手にとって頂くか、@koemu さんのブログ記事をご一読頂ければと思います。

www.koemu.com

また、この本は一昨年の YAPC::Asia Tokyo 2014 の著者のセッションが元になっているとのでそちらのセッション資料も合わせて見てみました。


感じたこと

その前に私と IT インフラ監視

  • インフラ業務に携わって 10 年近く
  • 経験や勘にだけ頼ってしまい幾つかの大障害の原因を作ってしまった経験あり
  • 監視閾値設定をミスってオオカミ少年を招いて障害を見落としたり、チームメンバーに迷惑をかけた経験あり
  • 最近はインフラ、サーバーの監視より自分の監視で手一杯
  • 本書にもっと早く出会えていれば、違ったインフラエンジニ屋の道を歩めていたかもしれない(笑)

上記のようにインフラ監視にあまり良い思い出は無いし、インフラ監視についての蘊蓄は 1 bit も語ることは出来ません...

何を監視しましょうよりも...

本書では細かくどの項目を監視しましょうという説明よりも、どんな理由でどの項目を監視するのかを考える為のフェーズについて書かれていると思うので、監視設定の勘所やパラメータ等よりもインフラ監視という一つのシステムの設計から運用までを実践的に網羅していると感じた。また四章の「判断基準の設計」や五章の「監視サーバーの選択と経路の設計」は閾値の検討方法や監視サーバーの設置場所等に言及されておりとても参考になった。

booklog.jp より引用したボクの感想等も

・ これまで「監視」にフォーカスして設計から運用まで書かれた本は見たことが無かったので、現在インフラ運用監視に携わっている方、これから携わる方、他の業務と掛け持ちでインフラ運用監視に携わっている方、インフラ運用監視について知りたい経営層等、IT を業務としている方におススメしたい
・ 監視の目的、設計から現状分析、運用フェーズ、障害対応時等、なんとなく知っているつもりでいたが、これらを一つ一つ著者の経験も踏まえた実践的な内容で書かれており参考になった(これまでの浅い認識を猛省)
・ ページ数が少なくとても読みやすかった、ちょっとした時間で章を読み返したり出来るのも良い
・ ページ数が少ない割に内容は濃く、タイトルにあるように監視に纏わる実践的な内容もちゃんと網羅されているが、各種ミドルウェア監視設定やパフォーマンスチューニングのパラメータ等については本書の範疇外
・ 自分が IT インフラの業務に携わり始めた頃にこの本に出会えていれば...あの障害は未然に防げたのではとか辛い思い出が去来した
・ 今後の業務の中で監視設計、監視運用を検討する度に読み直したい

ということで

  • 著者の @koemu さん、執筆大変お疲れさまでした!
  • 是非、書店で手に取ってご一読くださいませ
  • 本書を読んでインフラ監視をもう一度やり直したい...