ようへいの日々精進XP

よかろうもん

「Amazon Web Services パターン別構築・運用ガイド」を読んだ

基礎からちゃんと勉強したかったので奥さんの買い物に紛れて Amazon でこっそり購入して読んだ。

Amazon Web Services パターン別構築・運用ガイド  一番大切な知識と技術が身につく

Amazon Web Services パターン別構築・運用ガイド  一番大切な知識と技術が身につく


本書について

目次と各章の概要

こちらより抜粋。

Chapter1 AWSの基本 
Chapter2 AWSを利用する 
Chapter3 パターン別構築例
Chapter4 AWSのセキュリティ 
Chapter5 管理と運用 

以下、ネタバレに注意しつつ...。

Chapter1

そもそものクラウドの定義から AWS とはから始まりオンプレや VPS との違い等、ネットワーク、ハード、アプリケーション基盤、サービスの観点から各 AWS サービスについて解説。

Chapter2

実際に AWS アカウントを作成して IAM ユーザーの作成、CLI のセットアップや SDK の紹介、VPC の作成、EC2 の起動等の基本的な AWS の利用について述べられている。

Chapter3

Chapter2 からさらに踏み込んで各 AWS サービスを利用した Wordpress サイトやメール送信環境等のパターン別構築例が紹介されていた。(※気になったのが Elastic Beanstalk と CloudFormation による構築例)

Chapter4

AWS のセキュリティへの取り組みや IAM を利用したユーザー、グループ、ロールの定義と利用方法、データの暗号化や SecurityGroup やネットワーク ACL を利用したアクセスの制限について解説。

Chapter5

AWS の利用にあたってのコスト、各種サービスの監視やログ管理等が触れられている。

分厚いけど

届いて真っ先に思ったのが分厚い。横になって読むことを考慮すると KIndle 版を購入しておけば良かったかなとちょっと後悔したもののサクサク読み進めることが出来た。


感じたこと

ちゃんと知らないことが多々あった

自分自身、AWS は公私で利用しており、ドキュメントを読まなくとも何となく動いていて満足していたが、本書で各サービスの基礎的な部分、あまり意識していなかったオプション等を認識することが出来た(理解出来たかはこれから...)。また、AWS の各種サービスでの制限事項や SLA 等も書かれている為、今後、各サービスを他人に勧めることがあった時の参考になると思われる。更に、あまり意識してこなかったコスト面、サポート面についても詳しく解説されており参考になった。

Lambda や Cognito ってこんなサービスだったんや

今までは名前しか知らなかったサービス(Lambda や Cognito)は「こんな風に使うのか!」って感動した。

図解(スクショ)が多いのが嬉しい

実際に書籍を手にとって頂くと判ると思うが、Chapter3 辺りの丁寧な解説と共に図解も多数掲載されており実際に本書を参考に環境を構築してみる際にも嬉しい。また、賛否両論あるもののマネジメントコンソールが日本語で掲載されているのも個人的には嬉しかった。

CLI 付きが嬉しい

各手順で殆どの場合、AWS CLI での手順も掲載されており、実際に試す上でもマネジメントコンソールよりも CLI の方が...という方には嬉しい配慮ではないかと感じた。

そして何よりも情報が新しい

2015 年 3 月初版ということで LambdaCognito 等の比較的新しいサービスについても言及されていて、著者各位は情報のキャッチアップには苦労されたのではないかと感じた。

引き続き手元に置いておきたい一冊

Amazon Web Services クラウドデザインパターン設計ガイド 改訂版

Amazon Web Services クラウドデザインパターン設計ガイド 改訂版

上記の「Amazon Web Service クラウドデザインパターン設計ガイド 改訂版」のように掲載されるパターンの数は多く無いと思われるが(実際に読めていないのでどの位のパターン数が掲載されているのは判らないがきっと本書よりも多数のパターンが掲載されているに違いない)、リファレンス的に引き続き手元に置いておきたい一冊だと思った。


最後に

本書は AWS をこれから触ってみたいと考えている方や AWS をちょっと触っているけどもう少し理解深めたい、各種サービスを組み合わせて手間の掛からないサービスを提供するにはどげんすればよかとけーと悩んでいる方に特にオススメの一冊だとおもふ。


おまけ

気分転換に香椎浜でこの記事は書いた。

香椎浜でパソコン広げてポヘム書く(心の川柳)