最近
家に帰ると, 「ただいま」を 2 〜 3 回くらい言っていました. 1 回は妻に対して, 2 〜 3 回目は妻のお腹に宿った新しい命に対して.
いっちょ前に仕事で疲れていても, テンション高く半音アップの「ただいま」を言うことで, その疲れが多少なりとも疲れが吹き飛んだ気がしました. 新しい命, まだ見ぬ子にはすでに女の子だったら「うた」, 男の子だったら「かんた」という名前をつけることを夫婦で決めていました.
ところが, 昨日から「ただいま」は 1 回になりました. ひとときの喜びと幸せ, そして親になるという覚悟を我々夫婦に与えてくれたまだ見ぬ子は妻のお腹の中で強く生き, 最後はエコー検査の中でその姿をくっきりと見せてくれましたが, 手に抱くことなく旅立っていきました.
うた, かんたへ
2019 年に入ってすぐに妻のお腹に新しい命が宿っていることが判りました. 「もう, 夫婦ふたりで楽しく暮らしていこう」と 2019 年の初詣で誓った矢先の出来事に小躍りして実家の両親を交えて大喜びしたことが昨日のようです.
うた, かんた, 元気でこの手に抱くことが出来ればどちらでも良かったです.
君たちには結婚して 8 年目, なかなか大人になりきれない我々夫婦に「親になる」という自覚を与えてくれました. また, 近所の公園の遊具で遊んだり, 父親となる自分の背中でお馬さんごっこ, おもちゃではしゃいだり, 父ちゃんよりも母ちゃんが好き！と駄々をこねる姿等を想像 (妄想) させてくれて, 喜びと幸せを与えてくれました. 本当に本当にありがとう. どんな顔をしていたんだろうな, 笑うと母ちゃんに似て, 泣きべそは父ちゃん似だったかもしれないなと思っています.
母ちゃんは君たちを失ったショックから少しずつ立ち直ろうと必死に自分と向き合っています.
もう少し時間が必要かもしれませんが, きっと元気になって君たちがいた一ヶ月とちょっとの時間を宝物のように思える日がきっとくると思うので, それまで見守っていて欲しいと思います. 母ちゃんは本当に強かったです. 初めてのことばかりだったけど, 辛い夜を何度も越えて君たちを必死に守りました. 本当にありがとう. 今はゆっくりと休んで欲しいと思います.
うた, かんたへ. 一瞬でも父ちゃんと母ちゃんの元にやってきてくれてありがとう. 君たちはいつまでも父ちゃんと母ちゃんの心の中に生き続けます.
うた, かんたへ.
