はじめに
Dell の XPS 13
に Ubuntu 13.10
を導入して一筋縄ではいかなかったのでその対処についてメモ。なお、今後の細かいバージョンアップで改善されるかもしれないけど一先ずの対応として...。
タッチパッドの復帰で微妙な引っ掛かりがある
症状
マウスとタッチパッド
の設定でタイプ中はタッチパッドを無効にする
オプションを有効にしている場合- 稀にフリーズしたようになってしまう
Ubuntu 13.10
以外の環境でも起きうる可能性がある
原因
マニュアルによると、上記のオプションが有効な場合 syndaemon -i 2.0 -K -R
というコマンドが実行されている。このコマンドオプション -i 2.0
がどうやら引っかかりの原因。ちなみに -i
オプションは以下のようになっている。
-i How many seconds to wait after the last key press before enabling the touchpad. (default is 2.0s)
キーの入力が終わってからデフォルトで 2
秒待つようになっているので確かにシチューエーションによってはフリーズしたように感じると思われる。実際に「ん、フリーズ?」と思ってしまうことが何度もあった。
対処
こちらを参考にさせて頂いて下記の手順で対処した。syndaemon
の -i
オプションの時間を調整してあげる。
マウスとタッチパッド
の設定でタイプ中はタッチパッドを無効にする
オプションを無効にする(チェックを外す)セッションと起動
を選択自動開始アプリケーション
を選択して追加
を選択する名前
を適当に設定してコマンド
にsyndaemon -i .5 -K -t -R -d
を設定してOK
を選択する
-i .5
としているのがキモ。キーの入力後 0.5
秒待つことでフリーズしたような状態を改善させている。
参考
F4 と F5 キーで液晶画面の明るさ調整が出来ない
症状
- [F4] と [F5] キーで画面の明るさを変更出来ない
Ubuntu 12.04
では出来ていた(厳密には Project Sputnik では)らしい
原因
上記で報告されているようにバグらしい。
対処
- [/etc/rc.local] に
echo 0 | sudo tee /sys/class/backlight/intel_backlight/brightness
を追加 - スリープから復帰した際にも上記のコマンドが実行されるようする為に
/etc/pm/sleep.d
に以下のようなスクリプトを設置する
スクリプトには実行権限与える。
#!/bin/bash echo 0 | sudo tee /sys/class/backlight/intel_backlight/brightness
参考
- XPS13 の Ubuntu の明るさ調整
- スクリーンの明るさが変えられない
- backlight brightness not adjustable by default on Dell XPS 13
スリープ状態から復帰した際にキーボードのカスタマイズがリセットされる
症状
Ctrl
キーとCaps lock
キーをsetxkbmap
を使って入れ替えているがスリープ後に入れ替えがリセットされている- 起動時や再起動時には問題なく入れ替わっている
対処
以下のようなシェルスクリプトを用意して /etc/pm/sleep.d
以下に設置する。
#!/bin/bash export DISPLAY=:0.0 case "$1" in hibernate|suspend) ;; thaw|resume) sudo -u ${USER} /usr/bin/setxkbmap -option "ctrl:swapcaps" -v > /tmp/setxkbmap 2>&1 ;; *) ;; esac
export DISPLAY=:0.0
としているのは setxkbmap
が Cannot open display "default display"
というメッセージを出してキーの入れ替えが行われなかった為。
参考
最後に
- 色々とあるけどそれなりに実用的になってきたのは良かった