はじめに
- 前回の記事で Xen Orchestra という
XAPI
の Web クライアントツールにちょっとだけ触れた - XenServer の環境を確保出来たので早速こちらを触ってみた
- ちなみに実装は
node.js
とRedis
のみっぽい
参考
Xen Orchestra の準備
環境
- XenServer 6.2
インストール
Xen Orchestra は自身がセットアップされた VM
イメージが配布されているのでインストールという程の作業は必要なくて XenServer
にログインした後で以下のように xva
イメージをダウンロードして xe
コマンドの vm-import
を利用してイメージを取り込む。
wget http://dev1.vates.fr/xoa3.xva xe vm-import filename=xoa3.xva
インポートした後で、xe vm-list
でちゃんとインポートされているかを確認しつつ、UUID
を確認して vm-start
で起動する。
vm start uuid=${vm の uuid}
Xen Orchestra の VM イメージにログイン
Xen Orchestra
(以下、XO
)の VM
が起動したことを確認したら以下のようにして VM
にログインしてみる。
xe console uuid=${vm の uuid}
デフォルトのログイン名は root
パスワードも root
となっている。プロダクション環境等で利用する場合にはパスワードの変更は忘れずに...。ログインすると以下のような自己主張強めのスプラッシュがお出迎え。
おお、なんと Debian
しかも Wheezy
なんですな。スプラッシュ画面にちょっとだけ XO
の使い方が書かれている。
XO
サービスの再起動は service xo restart
で XO
のアップデートは service xo update
でイケる。
XO を使ってみる
XO の ダッシュボードにログイン
初回のログインは上記のような画面となる。デフォルトのユーザーは admin@admin.net
でパスワードは admin
でログインする。ログインしたら XO
で管理する XenServer
を登録する為に右上の Settings
を選択すると以下のような画面が表示される。
XenServer
のホストと XAPI
にアクセス出来るユーザーとパスワードを設定する。もちろん、複数の XenServer
を追加することが出来る!
XenServer ホストの情報を確認する
XO
に XenServer
のホストが正常に追加出来るとダッシュボードに以下のように XenServer
のホストが追加される。
上図で XenServer
を示す部分をクリックすると以下のように XenServer
のホスト情報が表示される。
ホストのサーバースペックや vCPU
やメモリの割り当てについてひと目で判る UI
は良い...けど、Actions
の Add VM
ボタン等が軒並み動かないのは引き続き調査が必要(手元の環境に依存するものなのかな...)。
VM を追加してみる
ダッシュボードに戻り...
上図のように XenServer
のプルダウンをクリックすると幸い Add VM
というメニューがあるので選択すると...以下のように VM
を作成する為のパラメータを指定出来るページが表示される。
パラメータを指定したら Create VM
をクリックすると VM
が作成される。但し、この時点では VM
のステータスはまだ halt
の状態となっているので、改めて VM
の詳細ページで StartVM
をクリックして VM
を起動する。
VM
が起動した後、ダッシュボードを確認すると以下のように VM
が起動していることが確認出来るようになる。
とりあえず、今日はここまで!
気になった点
XenTools をインストールしても値が取得出来ない?
XenTools
をインストールしても xentools
をインストールしたことで得られる情報が取得出来ない感じ。十分な切り分け(VM
の OS
に依存しているのか等)は出来ていないが今のところ以下のように表示されたまま。(追記:XO
の再起動で取得出来るようになった感じ)
また、xentools
がインストールされていないと判断されて利用出来ないのかもしれないが Snapshot
のボタンも同様に作動していない...残念。
コンソールも使えそうで使えない
VM
メニューの一番右端にある Console
ボタンをクリックすると VM
のコンソールにアクセス出来そうなのだが現時点では ISO
メディアのマウント、アンマウントに留まっている。(追記:ブラウザを Firefox に変えてみたところ CentOS
のインストール中の画面が表示された)
こちらも環境依存による十分な切り分けが出来ていない状態なので引き続き調査が必要。
そうこうしていたら @vatesfr から下記のように返事を頂いた。
@inokara hi! Console is working on Firefox but not in Chrome so far (noVNC bug, reported). Other bugs are reported too, expect fixes soon.
— Vates (@vatesfr) 2014, 2月 14
有り難いですな。ちなみに上で言っているのは Make vnc console work with Chrome #46 の事かと。確かに Firefox
だと以下のように VM
のコンソールが表示された。
更に XenServer
自身のコンソールも下記のように表示された。
早く Chrome
でもコンソールが利用出来ると嬉しいなあ。
最後に
- 引き続き、調べます